11月24日、先にご案内したように、新刊『田村孟全小説集』の出版記念、
上野昂志さんと青山真治さんのトークイベントは、盛況のうちに無事に終わりました。
(残念なことに、写真を撮り忘れてしまいました……)

おふたりのお話は、田村孟の作品をめぐり、
70年代の小説発表当時の状況や、中上健次との類縁性、
脚本の『飼育』(大江健三郎原作)と『白昼の通り魔』(武田泰淳原作)との影響関係など、
縦横無尽に議論が展開していきました。
青山さんは自身でも映画脚本とともに小説を執筆しており、
小説と脚本の関係性などについて、具体的な話も聞くことができました。

途中、唯一の監督作品『悪人志願』の冒頭部分を上映し、
その特異な映像世界の一端を垣間見ることもできました。

また、足立正生さんが来場し、客席から、
「私の唯一の師匠が田村孟さんだ」ということで、
往年の作り手としての直接的な関わり・交流などをお話しいただきました。

上野さん、青山さん、足立さん、ご来場くださったみなさん、
ありがとうございました!