7月既刊のジャック・ランシエール『アルチュセールの教え』の書評が、
図書新聞9月21日号に掲載されました。

政治哲学者ランシエール初の単著にして父殺しの書物」と題し、
評者は、柿並良佑さん(現代フランス哲学専攻)。
こちらでも見られます(図書新聞にリンク)。

「師と共に『資本論を読む』時期を経た後、
いかにして師から離れていったのかを記した自伝的語りに、
思想のドラマなどという陳腐な言辞では形容できぬ
『思想の政治』を感得することができるかどうか、
それを読者に叩きつけている書物と言えよう」

このように締めくくり、
68年5月とその後の闘争をめぐる本書の議論を一読するよう呼びかけます。

3.11以後、反原発、反レイシズムをめぐり、
運動およびその内部でさまざまに沸き立つ今の日本の読者に、
本書をふくめた過去の様々な運動の蓄積を「教え」として踏まえ、
運動の原則と本質を見失わないことを望みます。